2024年7月09日修理方法を詳しくしました/ 2023年5月26日
動かなくなったdysonローラークリーナーヘッド修理
[チエリン]:ダイソンの掃除機のヘッドのローラークリーナーが回転しなくなった。
[ミッチュン]:電源が供給されなくなったようだ。
概 要
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[ミッチュン]:断線箇所を特定して断線部分を修理します。
配線途中にはゴムが埋め込まれて配線が固定されており既存の配線を取り外さないでください。
既存の配線を取り外すと元に戻すことが困難になります。 -
ローラークリーナーにあった品番です。
材 料
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ハンダ吸取線
(本来の使い方ではありませんが断線部分の結線に使います、撚線が編んだ状態になっているので補修部分から断線しにくくなります)
Amazonの詳細ページで確認する -
2024年7月10日現在アマゾンでは入手できなくなっています。ヨドバシ.com:https://www.yodobashi.com/の「はんだ吸取線」で検索して購入できます。260円です
(撚線で尚且つ編んであるハンダ吸取線で、バネ状の導線のバイパスを作製するので、金属疲労による断線がしにくくなります)
道 具
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精密ドライバー(数多くありますがここのメーカーがお勧めです)
Amazonの詳細ページで確認する -
ニッパー
Amazonの詳細ページで確認する -
KAIWEETS ワニ口クリップ テストリードセット
(断線箇所を探す時使います)
Amazonの詳細ページで確認する -
マチ針又は仮止め釘
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電池とケース
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アナログテスター
- カッター
- 小型金槌
修理方法
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硬貨で回転させて外します。外ずれる時「パチン」と音がします。
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精密ドライバーでビスを外します。
一本だけ長いビスがあるのでマーキングします。
画像では白の絶縁テープに「L→」の文字
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ここにもビス穴が有ってもよさそうだが疑問
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硬貨で回転させて外します。これを外すとブラシも外す事ができます。
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ここのネジはプラスネジなので分けて保管しましょう。
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外部電源(電池)でモーターの動作確認する
電池の電源をモーターに直結して動作確認→回転しました→モーターに異常がない事を確認
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テスターを使って通電を確認する
アナログテスターだとモーター側はどちらを繋いでも違いを読み取りにくい。
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ワニグリップを繋ぎ変えますテスターにまったく反応がない。
この先のモーターまでのどこかで断線がある事が分かりました。
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下記のカバーを外すと電線がどちら側に接続されているか確認する事ができます
白線が左側に接続されているので今回は黒色の線が断線していることがわかりました。
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(いずれ分解する部品なので)反対側のカバーも下記の矢印方向に持ち上げることで外す事ができます。
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どこが断線しているか確認するためのイメージ図です。
モーターから(A)までで断線しているか確認します。
モーターから(B)までで断線しているか確認します。
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(A)の部分の釘で黒い電線に撃ち込まれています。
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(B)の部分の釘で黒い電線に撃ち込まれています。
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ハンダ吸い取り線を巻き付けた物を使ってバイパスとして断線を修復します。
コードの撚線とハンダ吸い取り線は同じ方向に巻きます。
同じ方向に巻くのはハンダ吸い取り線をコードの撚線に挿入する時ささくれだたない様にするためです。
(この説明は実際やってみないと分からないと思いますが材料は十分にあるはずなのでうまくいかない時は作成し直してください)
両端から引っ張られる力が加わってもバネ状のハンダ吸い取り線から通電するので電気が遮断されることはありません。
イメージ図
下図の白い部分がハンダ吸い取り線です。少量のハンダで両端のみハンダ付けします(赤〇部分)
断線しないことを動画で表示しています。
補足用動画 -
■ハンダ吸い取り線を使った部品(バイパス)の作製■
仮止め釘にハンダ吸い取り線を巻き付けます。
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ニッパーで切り取り、切れ端も含めて巻き込みます。
巻き込んだハンダ吸い取り線を引き抜きます。(バイパス部品の完成です)
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断線部分の被覆を剥がし長さを調整します。
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巻き込んだハンダ吸い取り線(バイパス部品)を回転させながら切断部分に差し込みハンダ付けします。
もう片方もハンダ付けします。
ハンダ付けした部分を巻き込んだハンダ吸い取り線(バイパス部品)に差し込みます。
先端部分をハンダ付けします。
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白線の絶縁を期待して修復した黒線の絶縁はしません。組み立てたら完了です。
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修理後大きな力が加わって再度断線しない様にバネ状の銅線(ハンダ吸取線)に電流が流れます。
- ご不明な点はお問い合せ下さい。