柱直下率70%以上で地震の時建物が倒壊しないこと
地震の時建物が倒壊しないためにはどのような要素が必要でしょうか?。 倒壊の可能性を少しでも排除しましょう。
2022年12月7日
激震地における耐震状況
- 日本建築学会の調査によると、激震地に立つ耐震等級3の住宅16棟のうち14棟が無被害、残る2棟は一部損壊など軽微な被害になっています。
-
つまり耐震等級2では安心できない事を意味しています。
再評価されている柱直下率を分かりやすく解説
- 熊本地震で倒壊した耐震等級2の住宅では、柱の直下率が47.5%だそうです。
-
次は柱直下率とは何か説明しています(実際には奥にも手前にも柱があるのですが一つの通りだけで説明)
柱直下率の計算式:(2階に関連する1階の柱青色は3本)÷(2階の柱赤色は3本)=柱直下率100パーセント
次の図面では(2階に関連する1階の柱青色は2本)÷(2階の柱赤色は3本)=柱直下率66.6パーセント
間取りを変更しないで柱直下率を改善する方法
-
[担当]
: 間取りを変更しないで柱直下率を改善する方法があります。
次の図面では(2階に関連する1階の柱青色は2本)÷(2階の柱赤色は2本)=柱直下率100パーセント
2階柱1と2の間に梁を架け矢印の荷重が1階に架からないようにします。
したがって前図の2の柱(2階の中央の柱)を切断しても支障がない事を意味しています。(切断できるので荷重が架からない様に下部を少し切断する考え方もあるが切断しない方が良い)
実際の建物で計算してみます
-
赤い柱は2階の柱で直下に1階の柱がないケースです。
-
一致している柱(30本)÷2階の全柱(41本)=柱直下率(73.17パーセント)
-
小屋梁を架けることで柱直下率は100パーセント近くになります。
-
柱直下率70%以上の実例集を参照してください。全プラン柱直下率計算結果付き。柱直下率をさらに改善する方法も添付されています。
プランニング実例集参照