注意で防ぐ危険をご紹介をしています。
マダニの危険
マダニの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に注意しましょう!!
2014年06月29日
マダニの危険
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出典(マダニ画像)Wikipedia
平成23年に初めて特定された,SFTSウイルスに感染することにより引き起こされる病気で,主な症状は発熱と消化器症状で,重症化し,死亡することもあります。
SFTSウイルス自体は,以前から国内に存在していたと考えられますが,平成25年1月に初めての症例が確認され,
現在までに,宮崎県(15例),愛媛県(10例),広島県(7例),長崎県(6例),鹿児島県(5例)等,全国で65人のSFTS患者が確認されています(平成26年6月6日現在)。
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森林や草むら,藪など,マダニが多く生息する場所に入る場合には,肌の露出を少なくする。
長袖・長ズボンを着用する。
シャツの裾はズボンの中に,ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる。
足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)を履く 。
■もし咬まれた時■
マダニ類の多くは、長時間(10日間以上のこともある)吸血します。
吸血中のマダニを無理やり取り除こうとするとマダニの口器が皮膚の中に残り化膿することがあるので、皮膚科等の医療機関で適切な処置(マダニの除去や消毒など)を受けて下さい。
マダニに咬まれたら数種間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、医療機関の診察を受けて下さい。
- 広島県のホームページ広島県感染症・疾病管理センター(ひろしまCDC)から引用
危険度
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マダニが媒介するウイルスによる感染症、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」は、去年1月、国内で初めて感染が確認され、
これまでに九州、中国、四国、近畿の13の県で53人が感染し、うち21人が死亡しています。40%に近い致死率です。
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マダニに刺された滋賀県近江八幡市の50代の男性が感染症で死亡しました。
滋賀県によりますと、感染症の日本紅斑熱と診断されたのは、近江八幡市に住む会社員の男性(50代)と同居する母親(80代)です。
2人は先月、発熱などの症状を訴え病院を受診しましたが、男性は発症の約1週間後に死亡しました。
母親は今は回復し退院しています。
日本紅斑熱はマダニに刺されることで発症しますが、男性の体にマダニの刺し口は確認されておらず、いつどこで刺されたかはわかっていません。
滋賀県は、皮膚の露出をしたまま草むらに入らないように注意を呼びかけています。
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慈恵医大の嘉糠洋陸(かぬかひろたか)教授(熱帯医学)は「完全に防ぐのは難しい。
ただ、マダニが肌に付いてもすぐにはかまない。山から戻った後にシャワーを浴びて、着替えることでマダニにかまれる機会を減らせる。
ぜひ実践してほしい」と話す。